4月8日はブッダ(お釈迦様)の誕生日を祝うお祭りです。 ブッダの優れた思想・哲学に触れるとっても良い機会。 以下、教育館周辺の「花まつり」の話題を紹介します。
今日は、花まつり。 なので、授業後にブッダの思想について、お話しました。 小学生3名と中学生1名とお母さま方3名に。
インドに生まれたゴウタマ・シッダールタは、釈迦とかブッダと呼ばれていますが、その中心思想は、以下の3点にまとめられます。
「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)とは、人は誰もみな、われ一人尊い存在として生まれてきた、比較できないそれぞれの存在で、上下はないという意味です。
「縁起の法」(えんぎのほう)とは、固定した実体は存在しない、我(われ)というのは意識であり、自我ではなく、さまざまな縁によってつくられるという意味です。
「自帰依・法帰依」(じきえ・ほうきえ)とは、遺言としての教え=遺教ですが、自分自身と法則に従え、という意味です。
ブッダには「神」という思想はなく、人間の自由と責任を拠り所とする現代の思想に直結しています。同時代、紀元前400年ころに活動したソクラテスとも重なるところが多く、紀元前3世紀には、多くのギリシャ王(各ポリスの王)が仏教に帰依しました。詳しくは、『古代インド』(中村元著)をお読みください。
武田 康弘
わたしの写真3枚と 息子が小学2年生のときに学校で描いてきた絵(33年前!)をつかって、「花まつり葉書」をつくってみました。
今日、3名の友人に出しました。
武田 康弘
自家の玄関は、いつも花まつり~~~~~~~~~~~
開かれた心と考えです。 これは4年前です。
武田 康弘
白樺同人の川本久美恵さんが自宅マンションロビーで「花まつりと絵手紙」の展示を始めたのは5年前のこと。 私(古林)もお手伝いしてきました。
40年ほど前のこと、川本さんが深く悩んでいたころの話。
ある ※お坊さんから頂いた岩波文庫の「ブッダの言葉」に目を開かれ、吹っ切れて仕事と子育てにまい進することができたそうです。「自分らしくあれ。自分らしく生きよ。」
それから数十年の後、教育館で武田康弘によるブッダの思想・哲学の話を聞いて再び深く強く共鳴しました。 そのことがきっかけでブッダのことば・思想を多くの人に広めたいと、「花まつり」の展示を始めたのでした。
ちなみに、毎年いくつかの作品を提供してくれる書家の ※本村典子さんや、コケティッシュなブッダ像と天上天下唯我独尊を張るオブジェは鉄の造形家・※松岡信夫さんのもので、両人ともタケセンの友人です。
古林 治
※参考:
「宇宙(そら)に舞う鉄と着物」
鉄の造形家・松岡信夫さんと、きものと帯の太田和(株)